2023.06.30.fri/箕面市立第一中学校
箕面市メイプル文化財団は、市立中学校と小中一貫校を対象に、文化や芸術に触れてもらうプログラムを進めています。「メイプルおでかけARTプログラム」と題し、箕面の子どもたちの豊かな創造力や思考力、コミュニケーション能力を養うことを目的に、質の高い文化・芸術団体の公演などを鑑賞する機会を提供していきます。
そのトライアルとして、6月30日(金曜日)、箕面市立第一中学校で「ロックバンドおかん」でボーカルと三線を担当するDAIさんが出演し、自身の人生経験について、歌とトークで熱いメッセージを伝えました。
DAIさんは、母子家庭で育ったことや、父親への強い反発、祖母とのこと、学生時代いじめにあったことなど、自身の生い立ちを紹介しました。高校卒業後は、就職せず路上で歌うことからスタート。そこから、大阪城ホールでライブをする夢を叶えたことや、かけがえのない家族と出会えたことを話し、鑑賞した一中生は真剣に聞き入っていました。
当日は、第一中学校の城内裕樹先生もステージに登壇し、教師になる夢を叶えるため、清掃の仕事でお金を稼いで大学に進学したことを話し、生徒に向けて「いろんなことがあるけど、あきらめずに乗り越えて!先生たちはいつでも話を聞くから」と力強いメッセージとともに、「全力少年」をDAIさんのギター伴奏で熱唱しました。
ステージ後半には、一中吹奏楽部とのコラボ演奏も。数カ月前から練習を重ねてきた甲斐もあり、会場全体からの手拍子で、とても盛り上がりました。
DAIさんの話しを聴いた一中生は「歌で人の人生を変えられる、自分を変えられるという気持ちがすごく伝わった」「自分も母子家庭で育ったが、1人で育ててくれた母に感謝を伝えきれていない。これからは感謝を伝えられる人になりたい」「自分もおばあちゃんがいるので、もっと気持ちを伝えて、大好きと伝えたい」と素直な言葉を寄せてくれました。
ライブの最後には、DAIさんから一中生に向けて、次のメッセージが伝えられました。
「ここにいる全員が大事な命。俺の歌は忘れても、命が1番大事やってことだけは、一生忘れんとってくれ!」