2021.04.23.fri/箕面市立郷土資料館

江戸時代に参勤交代の大名らが宿泊や休憩をする宿・本陣があった箕面の瀬川と半町。その半町本陣梶山家の調度品や旅の道具、古文書などを展示する企画展が、箕面市立郷土資料館で開催されています(2021年7月14日まで)。
旅の道具として展示されているのは、携帯提灯や筆記用具である矢立(やたて)、金銭を入れ帯の下に巻き付けておく財布の胴巻きなど。大名は旅に枕も持参していたそうで、その箱枕は身分によって形も違います。梶山家文書には献立表があり、同行している料理人が、夕飯にかまぼこや奈良漬け、はも、車海老をだしていたことが書かれています。
また、植村家文書の御証文(ごしょうもん)写しには、日本全国を測量した伊能忠敬が箕面を訪れていたことが書かれています。
亡きお父様が、この資料を箕面市に提供したという植村利雄さんは「自分の家にこの御証文があったことは記憶になく、今日初めて見ました。こんな歴史的なものが後世に伝えられて良かったです」と話していました。
郷土資料館学芸員の林和枝さんは「箕面市の西国街道には瀬川・半町本陣があって、梶山家の資料が多く残されています。当時の人達が大変な労力で務めていたことや、工夫された道具の数々をぜひ見ていただければ」と話していました。
■郷土資料館企画展「半町本陣梶山家資料展」
2021年4月16日(金曜日)〜7月14日(水曜日)午前10時〜午後5時(木曜日休館)
※緊急事態宣言期間中は臨時休館しています