2021.02.03.wed/みのお市民活動センター

地震や台風などの災害発生時、ボランティアのかたがたが困りごとを解決してくれる「災害ボランティアセンター」をご存じでしょうか。災害時、ボランティアの受け入れや手伝ってほしいニーズの受付窓口として、それぞれの市に「災害ボランティアセンター」が設置されます。箕面市での「災害ボランティアセンター」は、箕面市社会福祉協議会と、箕面市内で活動するボランティア団体によって運営されることになります。
そこで、災害時に備えて、さまざまなボランティア団体が、顔の見える関係をつくることを目的に、箕面市では初となる「災害ボランティアセンター研修会」が、2月3日(水曜)、みのお市民活動センターで開催されました。
この研修会は、箕面市社会福祉協議会と、特定非営利活動法人 市民活動フォーラムみのお、そして箕面青年会議所の3団体の主催で行われ、オンライン参加も含め、ボランティア団体など、計16団体44人が参加しました。
研修会では、箕面市社会福祉協議会の松並咲子さんが、2018年の大阪北部地震での箕面市社協の対応について説明し、その後、吹田市社会福祉協議会の事務局長・広田倫久さんによる講演が行われました。
講演会では、吹田市社協の災害に対する取り組みや、災害支援ネットワークの実状、さらに、大阪府北部地震での災害ボランティアセンターの運営について、広田さんの経験を交えて紹介されました。
大阪北部地震のとき、箕面市では、社協の職員だけで災害ボランティアセンターが運営されましたが、吹田市ではさまざなボランティア団体が関わった、ネットワークを駆使した運営が行なわれました。箕面市でのボランティアの人数は延べ110人だったのに対し、吹田市では延べ1,285人のボランティアが関わったそうです。ボランティアのニーズとしては、部屋の片づけや大型ごみの搬出、屋根のブルーシート貼りなどで、吹田市内と、全国から集まったボランティアが、一緒に対応したということです。吹田市と、箕面市では、市の大きさや被害規模の違いもあり、単純比較できるものではないですが、隣接している市で、これだけ災害ボランティアに関わった人の違いが出ています。もっと大きな被害が出た場合は、当然箕面市でも社協の職員だけでは運営ができなくなります。今回の研修会は、大災害に備えて箕面市内で活動するボランティア団体の意識共有ができたことが大きな成果になりました。
「災害ボランティアセンター研修会」は、今後も1年に1〜2回のペースで開催される予定です。箕面での災害に備えた支援ネットワークが、より強い結びつきになっていくことを期待します。