ソーシャルディスタンス演劇に挑戦!劇団「すずしろ」

2020.09.03.thu/箕面市立メイプルホール小ホール

ソーシャルディスタンス演劇に挑戦!劇団「すずしろ」

 箕面を拠点に活動するシニア劇団「すずしろ」が、コロナ禍のなか、『ソーシャルディスタンス』演劇に挑戦し、9月3日(木曜日)、箕面市立メイプルホール小ホールで、無観客でのYouTube配信公演を実現しました。マスクやフェイスシールドを付けたまま、役者同士は常に一定の距離をあけるといった、コロナ渦を意識した演出です。
 劇団「すずしろ」は、今年秋に、2010年に続く2度目のニューヨーク公演を計画していました。2年前から英語の脚本を作り、衣装や道具の準備をしてきたさなかにコロナの影響を受け、ニューヨーク行きを断念。稽古も中止となりました。しかし、その間もZoomミーティングを重ね、2年がかりで準備した成果を何らかの形で発表したいと、コロナ対策を講じた無観客公演を企画し、6月から稽古を再開しました。舞台上には2m間隔で台が置かれ、役者たちはこの台を目印に立ち、終始距離を保ったまま芝居をすることを、演出家の倉田操さんが考案しました。
 「HAGOROMO(はごろも)」と題した公演作品は、シニア劇団が活動する中で直面する困難を描いた劇中劇で、団員がもちよったセリフが散りばめられた、笑いあり、涙ありの作品です。ニューヨーク公演のために、半分は英語のセリフで挑み、公演数日前に、YouTubeでの配信も決めました。直前の告知だったにも関わらず、YouTubeは再生回数が2,500回を超える快挙を成し遂げました。団をまとめる秋田啓子さんは「何事も起こらず無事に公演を終えられたことに一番ほっとしています。初めての無観客公演、初めてのライブ配信。不安を抱えながらの舞台は挑戦でした。コロナに負けず頑張っているシニアの姿を国内外に見てもらえてうれしい」と振り返り、演出家の倉田操さんは「困難はいつでも僕たちを成長させてくれる。すずしろの挑戦は止まりません」と話しました。
シニア劇団「すずしろ」ちゃんねる

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