2020.08.10.mon/箕面市立郷土資料館
戦時中に実際に使われていた生活道具や写真などを展示した「戦時生活資料展」が、箕面文化・交流センター地下1階の、箕面市立郷土資料館で開催されています。
戦地での兵士の無事を願い、赤い糸で一針ずつ玉留めをしたお守り「千人針」や、兵士を元気付けるために、チリ紙やタバコ、手紙などを入れて戦地に送った「慰問袋」など、戦時中に、実際に使用されていたものが数多く展示されています。
今回初めて展示されたのは、子どもたちが幼稚園でお絵かきをしているようすの写真で、お絵かきをしている園児の後ろに「ウチテシヤマム(撃ちてし止まん)」と書かれた紙が貼られています。これは「敵を打ち滅ぼすまでは倒れるな」という意味で、幼い頃から戦うための教育が行われていたことが分かります。
郷土資料館学芸員の小川沙弥子さんは、「戦争を知らない世代の人にも当時の厳しさを感じていただきたい。戦時中と今の生活を比較し、平和について考えていただければ」と話していました。
◆「戦時生活資料展」
7月31日(金曜日)〜8月26日(水曜日)午前10時〜午後5時開館。木曜日休館日
☆企画展「箕面の自然と昆虫−身近なところから考えるSDGs−」同時開催