企画展「箕面の自然と昆虫ー身近なSDGs」

2020.06.08.mon/箕面市立郷土資料館

企画展「箕面の自然と昆虫ー身近なSDGs」

 箕面市立郷土資料館では、8月26日まで、北摂で見られる昆虫の標本や箕面大滝を描いた絵画など、箕面の自然と昆虫を展示する企画展「箕面の自然と昆虫ー身近なSDGsー」が開催されています。
 京都の貴船や東京の高尾と並び「日本3大昆虫生息地」と呼ばれる箕面には3000種類以上の昆虫がいるといわれています。資料館に入ると、まず、目に飛び込んでくるのが、蝶やカブトムシなどの標本で、それぞれの大きさや色が実感できます。また、最初の発見地である「箕面」が名前に付けられた「ミノオマイマイ」や「ミノオキイロヒラタヒメバチ」の写真や、学生時代によく箕面を訪れていたという手塚治虫さんの「昆虫つれづれ草」という随筆や、箕面の昆虫について描かれた漫画が展示されています。8月には、手塚さんが採集した昆虫の標本も展示されることになっています。
 その他、箕面が昆虫採集地として人気があったことが分かるガイドブックやパンフレット、広告なども展示されています。
 圧巻は、箕面の昆虫を研究していた故・西川芳太郎さんの昆虫の原画やスケッチ。セミの羽化や、キアゲハの一生のようすなどが緻密に描かれ、まるで写真のようです。
 持続可能な開発目標「SDGs」のコーナーでは、昔から使われている、ほうきやちりとり、団扇のほか、「涼」を感じるための風鈴など、環境に優しい道具たちが展示され、地球に優しい商品であることを表すさまざまな環境ラベルも紹介されています。
 郷土資料館学芸員の小川沙弥子さんは「今回初テーマでの企画展では、過去だけでなく、身の回りのもの全てが郷土のものであり、自然や昆虫を通して箕面を知っていただきたいという思いから開催しました。SDGsについても『知ること』で身近な行動から環境を守る一歩にしていただけたらうれしいです」と話していました。
 企画展「箕面の自然と昆虫-身近なところから考えるSDGs-」は、箕面市立郷土資料館で、8月26日まで開催されています。開館時間は午前10時から午後5時で、毎週木曜日が休館です。

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