2019.03.10.sun/箕面小コミセン

3月10日(日曜日)、箕面小コミセンでインドネシアの影絵芝居「まめ鹿カンチルのおはなし」が上演されました。
出演は「マギカ・マメジカ」のみなさん。インドネシア生まれのアナント・ウィチャクソノさんと、大阪生まれの西田有里さんによるユニットで、インドネシアの伝統的な影絵芝居「ワヤン・クリ」の上演を各地で行っています。
影絵と同時に演奏されるのは、インドネシアの伝統音楽ガムランで使われる楽器の数々。両面太鼓や金属製のゴングなど、豊かな響きが室内にあふれます。
会場の灯りが消され、暗くなるといよいよ影絵芝居の始まり。スクリーンに映る動物や木のシルエットが躍動し、不思議なガムランの響きもあいまって、観ていた幼児からは「こわいー」と半べそをかく声も。それでも物語が進むにつれ、いつしかお話の中に引き込まれていったようでした。
主人公はカンチルという名の小さなまめ鹿。カンチルたちが暮らす森にある日恐ろしい鬼が現れ、暴れ回ります。カエルやサル、象に至るまで、鬼に怯えて森を逃げ出しますが、カンチルは「ぼくが鬼をこらしめてやるよ」と、ひとりノコノコと森の中へ。ついに大きな鬼と対面しますが、カンチルの作戦とは・・・?
どことなくユーモラスな語りとダイナミックな影絵の動きを楽しんだひととき。お客さんは演者のみなさんに大きな拍手を送りました。
終演後は、影絵人形やガムランの体験コーナーもあり、子どもたちは夢中で影絵芝居の人形を手に取って、スクリーンに映しながら時を忘れて楽しんでいました。