2018.05.26.sat/瀧安寺前広場

5月26日(土曜日)、箕面公園内の瀧安寺前広場で「第22回箕面の森の音楽会」が開催されました。
緑豊かな箕面の山、その自然を守りたい…そんな思いから始まった「箕面の森の音楽会」は、今年でちょうど10周年。その記念として、朗読劇「箕面の森の守りびと」が上演されました。
主人公の少女・もみじは、小学生の頃に、父親に連れられて訪れた箕面の山で、不思議な小さい生き物=風の精を目にします。高校生になって、再び見かけた風の精を追いかけ、いつしかもみじは山の奥深くへ迷い込みます。道を失い途方にくれるもみじ、その前に現れた不思議な老人。
「あなたは…役行者?」
時を越え、伝説の人物に巡り合い、昔の大滝を目にしたもみじ。はるかな昔から滝は変わらずそこにあり、そこで修行してきた人たちの思いは、今の自分につながっている。
将来を悩んでいたもみじにとって、山で気づいたことは、これからの生き方にヒントをくれるものでした。
時が過ぎ、すっかり大人になったもみじは、箕面の山の散策ツアーのリーダーを務めています。山から日の出を眺めるという企画ですが、空は厚い雲におおわれていました。
「大丈夫。箕面の森には、風の精がいるの。私、お願いしておいたから」
もみじの言葉に応えるように吹く、一陣の風。
雲が吹き払われたちょうどその時、朝日が昇ってきます。
美しい朝焼けを見つめながら、山や森への思いを新たにするもみじ。
舞台には出演者たちが勢ぞろいし、テーマ曲の「箕面の森の守りびと」を全員で歌いました。
歌やダンスも交えた、見ごたえのある朗読劇に、客席からは大きな拍手が送られました。
コンサートでは、過去に出演したアーティスト10組が登場し、10周年の音楽会を華やかに彩りました。