上海〜ウルムチ4200キロ、自転車で走破!…「究極のエコロジスト」松本英揮さん講演会

2016.12.03.sat/箕面文化・交流センター

上海〜ウルムチ4200キロ、自転車で走破!…「究極のエコロジスト」松本英揮さん講演会

スライドに映し出される、赤茶けた大地と地平線まで伸びる道路。真っ青な空の下でぽつんとたたずむ、荷物満載の自転車…。
世界130カ国を自転車で旅しながら、行く先々で環境保護の大切さを訴え続け、「究極のエコロジスト」の名で知られる松本英揮(まつもと・ひでき)さん。その講演会が、12月3日(土曜日)、箕面文化・交流センター4階会議室で開催されました。
今年4月、中国の上海からウルムチまで、4200キロメートルを23日間で走破したようすを、スライドを交えて松本英揮さんは紹介していきました。夜の峠越えで、爆走するダンプに死の危険を感じたり、安い「人民宿」に泊まろうとして駆け付けた警官に連行され、どうなることかと思ったら外国人向けの豪華なホテルに案内されたり、ハプニングの連続。古い王国の首都だった哈密(ハミ)の街では、中国語をしゃべる青い目の人たちからパンを分けてもらうといった、温かいエピソードもありました。
今回の講演会には、松本英揮さんの息子・唯人(ゆいと)さんも講師として参加しました。
箕面に来るのは、10年前に父と来て以来だという唯人さん。現在は東京の上智大学の3年生で、将来はジャーナリストをめざしています。
「父がスーツを着てるところを見たことがありません」
そういって会場をまず笑わせて、唯人さんは12歳から始めた一人旅で見聞きしたことを、語りかけていきました。
 唯人さんが旅したのは、日本全国、海外20カ国に及び、その過程でいくつもの素晴らしい出会いがありました。大手自動車メーカーへの就職が決まっていながら、趣味は自転車だというドイツの高校生。同じドイツで出会ったインド人の青年が、日本の政治について詳しく知っていることに感銘を受け、中国で出会った高校生とは、過去の歴史問題を乗り越えて日本と中国がもっと仲良くできると感じたそうです。
 市の中心部への車の乗り入れを禁止した、ドイツの都市・フライブルク。トラム(路面電車)や自転車を主な移動手段とする人々の暮らしに「楽しく生きるヒントを見つけた」と唯人さん。不良っぽい若者が、買い物の時にかわいいマイバッグを取り出す姿に驚いたといいます。
 小さい頃は、父に強引に旅に連れて行かれるのが嫌だったという唯人さんですが、旅では学校で学んだことや価値観が覆されるような体験も多く、次第に旅が好きになっていきました。
 世界中を旅している唯人さんですが、大好きなのは日本、そして故郷の宮崎。こんな故郷を次の世代に残していけるように…自転車で旅をしながら、唯人さんは考え続けています。

父・英揮さんの今後の目標は「ユーラシア大陸横断」。
1万5千キロメートル、3カ月半の旅程となる予定です。
途方もない距離ですが、今回の上海〜ウルムチ行で「実現の見通しがついた」と英揮さん。次に箕面を訪れる時は、壮大な旅のエピソードが聞けるかもしれません。

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