市場の中に、地下鉄の駅ができたんだ。ふーん…って、ええええっ!?

2016.06.25.sat/阪急桜井市場

市場の中に、地下鉄の駅ができたんだ。ふーん…って、ええええっ!?

阪急桜井市場を通りかかると、地下鉄の券売機と自動改札ができていました。

「ふーん、こんなところに駅ができたんだ。

…って、ええええっ!?なんだこれは!?」

よく見ると、券売機も自動改札も、全部手作り。ダンボールでできているようです。
書かれた文字は、全部手書き。貼ってあるポスターも、コラージュなどで本物そっくりに作られています。
「誰がこんなものを…。一体、何のために?」

実はこれ、アート作品なのでした。
「ズガ・コーサクとクリ・エイト二人展」。
作家のズガ・コーサクさん、クリ・エイトさんは、ダンボールなどの素材を使って、何もない空間に街角を作り出すといった「空間芸術」の作品を手がけてきました。
その圧倒的なまでの再現性、執念すら感じさせる作品の出来栄えは、これまで高い評価を受けてきました。
今回の会場は、阪急桜井市場内のアートスペース「In front of DADA」。
もともと何もなかった6畳ほどの場所で、5週間に渡る作業の末、地下鉄の駅が出現しました。
市場を通る人の中には、何気なく眺めながら通り過ぎかけ、驚いて立ち止まる人が続出。
よく、ここまで作ったな…。
感心しながら券売機をのぞきこんでいると、中から音声が。
「お金を入れ(るふりをし)てください」
えっ?と思いながらも、言われたとおりに。
「どこまで行きますか」
路線図を見ると、「当駅」の次は「千里中央」「梅田」となっています。なんでも、この路線は「箕面筋線」だとか。
適当に目的地を告げると、切符が出てきました!
自動改札に切符を入れると、しばらくゴソゴソ音がしてから、ちゃんと取り出し口に切符が現れました。
入ったその場所は、まるで地下鉄駅のコンコース。「2番線に到着の電車は…」といったアナウンスも流れています。大河ドラマのポスターは、よく見ると包装ビニールなどを切り貼りしたコラージュ。数百枚に及ぶ床のタイルや点字ブロック、AED、天井の配管に至るまで、全てがダンボールなどで手作りされています。
壁面に描かれているのは、通路やホームへと続く階段。本当は行き止まりなのに、なんとなくその先に入って行けそうな、不思議な気持ちになってきます。

感心したり、呆れたり、そして楽しくさせてくれる展示。特に子どもたちは大喜びで、何度も改札を通ってはまた出てきながら、その空間を楽しんでいました。

■ズガ・コーサクとクリ・エイト二人展
日時:6月19日(日曜日)〜7月3日(日曜日)午後1時〜7時 ※水・金曜日休み
場所:阪急桜井市場「In front of DADA」
料金:無料
※最終日の7月3日(日曜日)午後2時〜「改札イベント」あり

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