阪神・淡路大震災写真展「街が消えた」

2015.03.28.sat/らいとぴあ21

阪神・淡路大震災写真展「街が消えた」

らいとぴあ21では3月24日(火曜日)〜4月8日(水曜日)、震災写真展「街が消えた」が開催されています。
これは、写真家の故・牧田清(まきた・きよし)さんが、1995年の阪神淡路大震災の発生当日から、被災地で撮影してきた写真の数々を展示したものです。被害の大きかった神戸市長田区を中心に、震災を生き延びた人たちがそこに映し出されています。
倒壊した自宅を呆然と見つめる老人。
足の踏み場もないほど人でいっぱいの、避難所となった体育館。
飼い主のいない犬。
がっくりうなだれ、座り込み、生きる気力を無くしたように見える人。
ひしゃげた家、焼け焦げた壁、むき出しになった鉄骨。
給水車からもらった水をバケツで運ぶ、二人の後ろ姿。
中でも印象的なのは、子どもたちの表情です。壊滅した街の中にあって、なおたくましく光を失わない目、ふとした折りにこぼれる笑顔。もの言わぬ写真に写った人たちの表情が、20年前の震災のようすを雄弁に語りかけてきます。

通りかかった子どもたちが、写真をのぞきこんでいました。
「これ、東日本大震災の写真?」
居合わせた職員が、説明しています。昔、神戸で大きな地震があってね、そのときは箕面もすごく揺れたんだよ。あなたたちが生まれる前のことだから…ここに写っている子どもも、今は大人になっているよね。
 そんな話を聞きながら、子どもたちは自分たちと同年代の子どもや、犬の写った写真をながめていました。

 これらの写真は、もともと1995年に開催された「みのおセッパラム」という催しで展示されたものです。催しの実行委員が写真家の牧田清さんと知り合いで、ぜひ会場で写真を紹介させてほしいと牧田さんに頼んだことにより、写真展が実現しました。使われた写真はその後、ずっと倉庫で眠っていましたが、このたび久しぶりに陽の目を見ることになりました。
 2006年に亡くなった牧田清さんは、マイノリティと呼ばれる少数者、社会的弱者に寄り添いながら、撮影を続けた写真家でした。今回の展示は、牧田さんがどんな思いで被写体を見つめてきたのか、写真を通して感じられるような、そんな写真展となっています。

■阪神・淡路大震災写真展「街が消えた」神戸市長田の記録
日時:3月24日(火曜日)〜4月8日(水曜日)※月曜休館
場所:らいとぴあ21
(入場無料)

■ギャラリートーク「あれから20年−長田に住む在日コリアンたちはいま」
日時:4月4日(土曜日)午後2時〜3時30分
場所:らいとぴあ21
(入場無料)
ゲスト:金信鼻淵ム・シニョン)さん(神戸コリア教育文化研究センター)

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