2014.07.11.fri/グリーンホール
脳科学者の茂木健一郎さんと社会活動家の湯浅誠さんによる講演会が、市社協、障害者事業団、国際交流協会、暮らしづくりネットワーク北芝からなる実行委員会の主催で、7月11日(金曜日)午後7時から、グリーンホールで行われました。
それぞれ活動分野は異なるお二人ですが、テレビ対談などを通して意気投合し、これまで各地で講演などを共同で行っています。
拍手と共に登場し、ソファーに腰掛けた茂木さんと湯浅さん。打ち解けたようすながらも、リベラルと保守層の日米比較、正規雇用と非正規雇用の将来、学校で学ぶことなど、さまざまなテーマで持論をぶつけ合いました。
茂木さんは舞台上をあちこち動き回りながら、湯浅さんに「まことちゃん!」と呼び掛けます。湯浅さんはそれを少し呆れたように、それでも終始笑みをたたえながら応えていました。
質疑応答では、参加者からの感想や質問が活発に寄せられました。中東在住だというかたからの「アラブの人たちは、自分を肯定する力が凄まじい。それに対して、日本では自分に自信が無い人が多い。どうしたらよいか」という問いかけに、「それは決して悪いことばかりではない。謙虚というのは大事なこと」「日本が一方的にダメなわけじゃないよ」と答えるお二人でした。
質問者の中には、子どもの姿も。
「おおーっ!君、せっかくだから、こっちへ上がってきなよ!」
茂木さん、湯浅さんのはからいで舞台に招かれた小学生は、学校や勉強についての悩みを打ち明け、お二人は親身になってそれに答えていました。
勉強して大学に行き、正職員に就職…。これまではそれを目指すことが当たり前でしたが、今後はそれ以外にもいろいろな生き方が認められるべき。そのために、何をすればよいか。
茂木さん、湯浅さんからの問いかけを、参加者のみなさんは熱心に聞き入りながら共有していました。