ようこそ、天狗の世界へ

2012.10.06.sat/西小路

ようこそ、天狗の世界へ

本日、10月6日土曜日は、毎年恒例の西小路八幡太神社「天狗まつり」が行われると聞き、さっそく西小路にやって来ました。時刻は夕方4時30分。
…おっと、向こうから小学生の一団が、こっちに向かってきます。早い、全速力で走っています、その後ろから追いかけてくるのは、なんと怪しい者!
これが、うわさの天狗なのでしょうか…。
手に持っているのは、竹筒の先を細かく割ったもののようです。ああっ、子どもが逃げ遅れた!竹筒で、叩いています!バシン、バシンという音が響いています!

今度は、新手が現れました!赤い頭巾に白い顔、白ひげの翁ですが…とてもにこやかな笑顔で、どうやら怖い人ではない模様…

バシンバシン

思い切り叩いています!笑顔なだけにいっそう怖い!
その他にも般若、獅子舞、黄金仮面、鬼…次々と湧いて出てきます!
蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う小学生たち、その足音と叫び声で、あたりは大変なさわぎとなっています!
ああっと、赤ちゃんを抱いた親が、わざわざ天狗の方へわが子を差し出した!赤ちゃんが、頭を叩かれて、わんわん泣き出しました!
いったい、どういう訳なんですか?

「天狗に頭を叩かれると賢くなり、体を叩かれると丈夫で健康に育つ、と言われてましてね。年に一度のことで、楽しみにして来たんですよ」

ははあ、そういうことだったんですね。

あたりが薄暗くなってきました。四辻のあたりは今、大変な人だかりです。
おお、道のまん中で、中学生か高校生の男子がつかまりました。何やら天狗もエキサイトしていますが、どうも男子がチョッカイを出して怒らせたようですね…ああ、天狗や鬼や般若が集まってきて叩く…、かなり痛そうです!
…このようにかなり荒っぽい行事ではありますが、叩かれる方もけっこう楽しんでいる様子が伝わってきます。

それではこの辺で、現場からのレポートを終わ…
っと、天狗がこっちに向かってきた!?
え、ちょっと。違うんです。これは取材で…うそ、やめて。そんな…うわあああああ!!

バシンバシン、バシン、バシンバシンバシン!!

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