2012.07.28.sat/箕面市立郷土資料館

毎年夏と冬の二回、郷土資料館で開催されている「むかし体験講座」。昔ながらの生活用具やおもちゃを手づくりすることで、昔の人たちの生活をしのび、手づくりの良さを味わえる人気の講座です。
今回の講座は7月27日(金曜日)、28日(土曜日)の二日間、午後1時〜3時に「自分でつくる世界でたった一つのかご!」をテーマに開催されました。(講師:蜂須賀公子さん)
素材はクラフト用の丈夫な紙製のテープで、幅は1.5センチメートル。手芸や梱包に広く使われています。たてに細いみぞが刻まれていて、1ミリメートルほどの太さに簡単に裂くことができます。
作り方は、まずテープを長さ50cmほどに切った「たてしん」を放射状に組み合わせます。次に、細く裂いた「編みしん」を、内側から外へ渦巻状に編んでいきます。かごの底の部分が直径15cmほどになったら、たてしんを上に折り曲げて、かごの横の部分を編んでいきます。かごのふちにテープを巻いて、とじひもで固定して出来上がり。
今回の参加者は女性ばかりで、うち五人は小学生、あとの十人ほどのかたは小学校を卒業して何十年か経ったみなさんでした。みなさん、手はせっせと動かしながらも、口はずっとぺちゃくちゃおしゃべりで、とてもにぎやかで楽しい講座となりました。
出来上がったかごは、直径と高さが15cmほどのもので、みごとな出来栄え。どれも微妙に形や模様が異なり、まさに「世界でたった一つのかご」となっていました。きっと昔の人たちも、こんな風に集まって楽しくおしゃべりしながら、かごを作っていたのかも知れませんね。
「敬老の日に、おばあちゃんにプレゼントします」「ハンカチや小物を入れようと思います」
参加した子どもたちは、完成したかごを手に、満足そうな表情で使いみちを話してくれました。