年1回!上級救命講習が開講!

2010.09.11.sat/箕面市消防署

年1回!上級救命講習が開講!

毎年1回だけ行われる「上級救命講習」が消防署で行われました。
老若男女30名のかたが受講され、あさ9時から午後5時までの長時間、心肺蘇生法やさまざまな応急手当について学ばれました。
午前中は、AED・心肺蘇生法の重要性を訴えるスライドを見ることからスタート。
AEDは心室細動(心臓の痙攣)の場合のみ有効で、その際にショックを与えて心臓の動きを整えるために行います。
胸骨圧迫(以前は心臓マッサージと呼んでいました)は、自分で動かせていない心臓の動きをつくります。
こうすることで血液の流れ確保するそうです。
同時に人工呼吸もすることで空気を肺に送り込みます。
いざという時は、“救命のリレー”が大事で、通報する、心肺蘇生を施す、救命士に引き継ぐということを迅速に行う必要があります。
救命士のかたも、いざという場面に遭遇したら、躊躇することなく何か処置することが大事だとお話されていました。
つづいては人形を使って、実際に心肺蘇生法を体験してみます。
普通救命講習との違いは、小児・乳児(新生児)の心肺蘇生法も学べる点。
少し小さな小児の人形、結構リアルな新生児の人形を使います。
成人の場合は、思うより強く胸骨圧迫をする必要があるそうです。
救命士のかたでも大変な力が要るそうで、なるべくたくさんの人を集めて順番に変わるのが良いそうです。
小児の場合は片手で行い、AEDを使用する際もしもパッドが大きくてうまく貼れないと感じたら、胸と背中に貼るとの事。
大事なのはパッドで心臓を挟むという事、場合によっては左右のわき腹でも大丈夫だそうです。
このあと午後からは、乳児・新生児の心肺蘇生法、止血法、疾病者の搬送法や管理法、様々な場合の応急手当について学んだということです。
AEDは徐々に普及してきていて、救われる命も増えてきているそうです。
誰もがAEDの使用方法を知っておくということの必要性も感じました。
救命士のかたが話す言葉にも熱がこもっていて「救える命を少しでも増やしたい!」という思いが、とてもよく伝わってくる講習でした。

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