第9回箕面芸術祭「十二夜」

2014.03.08.sat/メイプルホール

第9回箕面芸術祭「十二夜」

 市民が参加して芝居や歌、踊りによる舞台作品を作り上げる「箕面芸術祭」。第9回となる今年は、シェイクスピアの喜劇「十二夜」が選ばれました。3月8日(土曜日)、9日(日曜日)の2日に渡って行われた公演では、会場のメイプルホールに多くの観客が訪れ、市民の熱演を見守りました。
 船が難破し、双子の兄セバスチャンと生き別れになった少女ヴァイオラは、男装してシザーリオと名乗り、オーシーノ公爵に仕えています。オーシーノは、美しいオリヴィアに熱烈求愛中。その愛を伝える使者としてシザーリオは派遣されますが、なんとオリヴィアに一目ぼれされて大慌て。シザーリオ(ヴァイオラ)が好きなのは、主人のオーシーノ公爵なのに…。こうして出来上がった、完全一方通行片思いの三角関係。その上、執事のマルヴォーリオ、世間知らずの若者サー・アンドルーがオリヴィアに熱烈ラブコール。そこへさらに、シザーリオとそっくりのセバスチャンが現れたことで、事態は本格的にこんがらがってしまいます。人々はシザーリオをセバスチャンと思い込み、セバスチャンをシザーリオと取り違え、誤解が誤解を呼んで大混乱に。その末に、シザーリオとセバスチャンは運命の兄妹再会を果たし、オーシーノはシザーリオ=ヴァイオラと、オリヴィアはセバスチャンと、それぞれカップルが成立し、めでたしめでたし?のフィナーレとなりました。
 劇中の音楽は、全て生演奏。タンゴの巨匠ピアソラの曲を中心に、この作品のために作曲されたものもふんだんに盛り込みながら、芝居を盛り上げました。
 本格的なダンスや美しい衣装も見どころで、詰めかけた観客は見応えたっぷりの舞台に、惜しみない拍手を送っていました。

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