跳べ、記録に向かって!「なわとび大会」

2013.10.14.mon/第二総合運動場体育館

跳べ、記録に向かって!「なわとび大会」

10月14日(月曜日・祝日)。「体育の日」にふさわしい催しが、第二総合運動場の体育館で開催されました。

「なわとび大会」です!(第46回市民スポーツカーニバル)

箕面の市立小学校の児童を対象に、毎年行われているこの大会。朝9時15分からの開会式に、58チーム・432人の子どもたちが勢ぞろいし、今年も大盛況となりました。
競技は「8の字ジャンプ」「みんなでジャンプ」の二種類があり、低学年の部、高学年の部で行われたそれぞれの競技で、跳んだ回数を競いました。

■8の字ジャンプ
5人の選手が、1人1回ずつ縄を跳んで抜けて行く。5人目が跳んだ後、最初に飛んだ選手が回し手の背後を回りながら戻って来て、今度は反対方向に跳び抜ける・・・この繰り返しで、真上から見ると選手が8の字を描いて動き続けるように見える。

■みんなでジャンプ
4人か5人の選手が、全員で一斉に跳んだ回数を競う。

※両競技とも、低学年は2分間、高学年は3分間で、跳んだ回数の合計を競う。(途中でひっかかってもOK)

広い体育館のフロアは、A〜Fの六つのピットに分けられ、6チームずつ順番に予選が行われました。
初めに行われたのは「8の字ジャンプ」。
子どもたちは真剣な表情で競技に臨みます。8の字ジャンプは、いかにテンポよく次々と、間を置かず跳ぶことができるかが、好成績のカギとなります。高学年の上手なチームが跳ぶようすは、なかなかの見ものでした。回し手同士の間隔は意外に狭く、一人でなわとびする程度の距離。その間を5人が規則正しく跳び抜け、回し手の背中にくっつくばかりに最小半径で回って戻りながら、美しい8の字を途切れることなく描き続けます。選手同士の間隔は数十センチで、この狭いすきまを縄が通過していくさまは、まるで魔法のよう。見ているうちに、調和の取れた機械の律動を見るような、チェーンで回り続ける永久機関のような、そんな風に見えてきました。

「みんなでジャンプ」でも熱戦が繰り広げられました。
せーの、と合図をかけて回す縄を、上手く跳んで順調に回数を伸ばすチームあり、誰かが引っかかってしまってやり直すものの、気ばかりあせってまた引っかかってしまうチームあり。「落ち着いて!」と仲間の声援が飛びます。
ここでも、練習を重ねてきたチームは素晴らしい跳び方を見せていました。回し手は、腕を大回しに回すのではなく、縄を持つ手を腰の高さに固定し、体を後ろに倒し気味にして縄に張力を与えながら、手首のわずかな動きで回していきます。そうして生み出される高速回転により、縄の残像が作り出す紡錘状の空間の中で、選手たちが浮かんでいるように見える…よく見ると、かかとがまったく床に付いていません。高く跳ぶのではなく、つま先だけでほんの10センチほど体を浮かす跳び方、それは限られた時間内にできるだけ多く跳ぶための、極限近くまで洗練されたスタイルなのでした。

予選が終わり、決勝に進出するチームが読み上げられると、それぞれのチームから喜びの声が上がりました。
8の字ジャンプ、みんなでジャンプのそれぞれに、低学年4チーム、高学年6チームが進出し、最後の勝負に挑みました。跳んだ回数を計測する審判(学校の先生)も真剣な表情で、手にした計数器をカチカチと押しながら数えていました。
「あと1分―!」「集中―!」周囲からも、跳んでいる選手自身からも、大きな声が上がって騒然となり、会場は決勝戦にふさわしい白熱した雰囲気に包まれました。応援に駆けつけた保護者のみなさんも、ビデオやカメラを手に、ハラハラと見守っていました。そして…

運命のタイムアップ!

会心のジャンプ、手ごたえ充分で満足そうなチーム。思うように記録が伸びず、ちょっと残念そうな表情のチーム。どのチームも力を尽くしてがんばりました。

表彰式では、1位〜3位のチームに賞状が手渡されました。
今回は、二競技・二部門において、3つの大会記録が生まれるという好結果の大会となりました。箕面の子どもたちのなわとびは相当なレベルにあると感じられた、この大会。箕面市の「なわとびを通した子どもの体力づくり」は、着実に成果を上げているようです。

■成績

<低学年の部>

●8の字ジャンプ
優勝:中小学校E(185回)
二位:北小学校・こういチーズ、ピロキーズ2(164回・同点)

●みんなでジャンプ
優勝:北小学校・ピロキーズ2(105回・大会タイ記録)
二位:中小学校D(80回)
三位:中小学校A(61回)

<高学年の部>

●8の字ジャンプ
優勝:西小学校・ダイゴンズ(419回・大会新記録)
二位:西小学校・日野ヒノ9(415回・〃)
三位:西小学校・チームHHS(410回・〃)

●みんなでジャンプ
優勝:西小学校・サンスマイル(490回・大会新記録)
二位:西小学校・日野ヒノ9(473回)
三位:西小学校・チームHHS(470回)

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