届け、私たちの思い…彩都の丘学園4年生の、空飛ぶメッセージ

2013.09.06.fri/彩都の丘学園

届け、私たちの思い…彩都の丘学園4年生の、空飛ぶメッセージ

彩都の丘学園の4年生が、メッセージを付けた風船を学校から飛ばしました。
9月6日(金曜日)の5時間目、教室で子どもたちに配られたのは、一枚の木の葉でした。これは「タラヨウ」という木の葉で、表面にとがったもので傷を付けると文字が書け、「葉書」の語源になったと言われています。学園内の「生態園」に一本のタラヨウが植えられており、今回その葉が活用されることになりました。
 メッセージの記入に先立ち、特別ゲストの紹介がありました。
「みなさんこんにちは、杉本類の父と母です」
お子さんの「るいちゃん」は、もうすぐ1歳になる男の子。難病で心臓移植が必要な状態ですが、アメリカで手術を受けるためには1億9000万円という莫大な費用がかかります。今は一時的に補助人工心臓で小康を保っているものの、一刻も早い移植手術の実施が求められています。現在「るいちゃんを救う会」による支援活動を始め、箕面市を挙げての応援態勢が敷かれ、多くの募金が寄せられましたが、目標額にはまだ程遠いのが実情です。
「どうかみなさんの力を貸して下さい」
ご両親の訴えを、子どもたちは真剣な表情で聞いていました。

「るいちゃんに ぼきんをおねがいします」
「るいちゃんをたすけるため 少しでもご協力をおねがいします」

タラヨウの葉に、こんな文字が刻まれていきました。
風船にはこの葉と、細く折りたたんだ手紙を糸で結びつけます。手紙には学校名と学年、メッセージの趣旨、るいちゃん募金の説明と連絡先が印刷されています。
それぞれの風船にヘリウムガスが注入され、教室の中は風船でいっぱいに。子どもたちの気持ちも高まります。
運動場に出ると、高く澄み渡った青空が広がっていました。飛ばす前の風船に、子どもたちは黙って目をつぶり、額を押し当て、それぞれの思いを込めていました。
いよいよカウントダウン。みんなで声を揃えて数えます。

さん…に…いち…ゼロ!

一斉に、風船がふわりと舞い上がりました!
「行けー!飛べー!」
子どもたちの大声援を受けて、七色の風船は空の高みへ上って行きます。南へと吹く風に乗り、雲を越えて、遠く、高く、豆粒のように、ごま粒のように小さくなって行く姿。誰かに届きますように。思いが伝わりますように…子どもたちは風船を指差し、見上げ、手を振りながら、見えなくなるまで一心に見送っていました。

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