阿比太神社の秋祭り

2011.10.23.sun/阿比太神社(桜ヶ丘1丁目)

阿比太神社の秋祭り

阿比太神社の、祭りの日。
新稲・桜・桜井・大同・桜ヶ丘の五つの地域で、それぞれのみこしが町内を練り歩きました。

ドン ドン ドン

よーぃさぁ

ドン ドン

さっさーえー、はー よーいよーい

ゆったりした節回しで、太鼓みこしが巡る新稲地域。子どもも大人も楽しそう、辻ごとに見守る人々のまなざしも暖かです。
 阿比太神社の境内は、屋台が並んで大にぎわい。たこせん、たこやき、フランクフルト…威勢のよい呼び声を聞きながら、のんびりと祭りを楽しむ人たちの、のどかな姿がありました。
 時は正午。遠くから、太鼓の音とかけ声が近づいてきます。宮入りは、新稲のみこしが一番手。ひとしきり境内を回ったあと、みこしの乗り子たちは大人に肩車され、拝殿へ。神妙な面持ちで、宮司のお祓いを受けていました。
 新稲のみこしが神社を離れるのと入れ違いに、やって来たのは桜地域。はっぴ姿とみこしの長い行列が、中央線の車道を西へ、一車線を占めながら、露払いに獅子と天狗を押し立てて、にぎやかに練って来ました。地域が違えばみこしの造りも、太鼓の拍子も異なります。それぞれの地域の意地を見せるように、担ぎ手は威勢良く境内でみこしを回して、気を吐きました。
 きらびやかな衣装をまとった天狗も現われました。赤面・白髪・白髭に、ひんむいた目と高い鼻、朱塗りの鞘の太刀を佩き、素足には下駄、烏帽子は金蘭。こわい顔とはうらはらに、子らの頭に手を置いて、やさしくなでて回りました。
 昼過ぎ、宮入の合間に行われたのは「献湯神事」。白装束の巫女が、周囲に湯を振りまいて、場を清めました。
 勇ましいかけ声と共に乗り込んできた桜井のみこし、担ぐ男たちは上半身裸で白腹巻姿、密集して、ひときわ力強く境内を回りました。「行くぞ!せーの!」気合もろとも、みこしを頭上高く差し上ぐるは、天晴れな力わざ。どよもす歓声に、囃す太鼓も一層力が入りました。
 このあと、宮入りは大同、桜ヶ丘の順で行われました。曇天のもと、小雨がぱらつく場面もありましたが、天気は最後まで持ちこたえ、今年の祭りも滞りなく全うされました。

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