オニ!アクマ?…天狗じゃーっ!

2011.10.01.sat/西小路

オニ!アクマ?…天狗じゃーっ!

「来たーーーーーっ!!」
凄まじい勢いで追いかけてくる天狗。
全力疾走で、必死に逃げまどう子どもたち。
幼子の泣きわめく声、ささらの打ち下ろされる音、悠然と通りをかっ歩する異形の者たち…

西小路八幡太神社の「天狗まつり」で、毎年見られる光景です。
今年のまつりは、10/1(土)。
夕方4時ごろ、西小路の通りには多くの人たちが集まりました。「天狗に頭を叩かれると賢くなる」「体が丈夫になる」などという言い伝えがあり、幼児を連れた保護者、地元の小学生、部活帰りの中学生などが、期待と不安に胸をときめかせながら、天狗の襲来を待ちかまえていました。

バシーン、バシーン!

ついに現われた天狗たち。手にした竹のささら(「じゃり」ともいう)を、子どもたちの頭上へ容赦なく振り下ろしていきます。路地に響きわたる、その打撃音。赤ら顔の天狗、角を生やした鬼、カラス天狗、憤怒面…。翁の面は、にこやかな笑みを浮かべたまま攻撃してくるのが一層不気味でした。ささらを地面に擦りつけ、威嚇するような音を立てながらゆっくりと近づいてくる悪鬼羅刹。ガコン!と突然あごを鳴らして驚かす獅子頭。
 小さな子どもは、本当に何が起こっているのか理解できず、鬼に見つめられてただただ泣き叫びます。その様子を、ほほ笑みながら見つめる保護者のみなさん。小学生たちは、天狗が来ると悲鳴を上げて後ずさりしたり、自ら頭を差し出して叩いてもらったり、いっしょに写真をはいチーズ!と撮ったりもしていました。挑発的な男子中学生には手加減なし、両手のささらで連打連打のメッタ打ち。全身に数十発をお見舞いされ、悶絶していました。
 昔から続いている「天狗まつり」。夜の帳がまちに降りるころ、ようやくこの荒っぽい秋の風物詩は、おひらきとなりました。

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